【危険情報】バングラデシュ

 海外安全情報

【危険レベル】
●チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯(カグラチャリ県、ランガマティ県、バンドルボン県)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記の地域を除くバングラデシュ全土
 レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

【ポイント】
●バングラデシュでは、2024年7月から8月にかけて国内各所で発生したデモ活動等の抗議行動の激化により多数の死傷者が発生し、同国政府は外出禁止令を発出の上、大規模な警戒態勢を取りましたが、8月5日のハシナ首相(当時)の辞任及び暫定政権の樹立表明を受け、8月6日、軍により外出禁止令は解除されました。8月8日の暫定政権樹立以降、暫定政権は法と秩序の回復を最優先課題と位置づけ、法執行機関による治安改善の取組が強化されるとともに、過激な抗議活動は収束し、夏の政変時と比べ情勢は落ち着きを取り戻しています。ただし、散発的なデモや集会が行われ、思わぬ抗議活動等が発生する可能性があるため、引き続き注意が必要です。
●2019年から2020年にかけて治安当局を標的とする爆弾テロが散発的に発生したほか、2023年にはバングラデシュを拠点とする新たな過激派組織が確認されるなど、依然としてテロの脅威が排除されていません。
●チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯では、仏教系少数民族が多数居住していますが、民族対立等が依然として未解決です。バングラデシュ治安部隊によるチッタゴン丘陵地帯でのテロ掃討作戦のため、ミャンマー国境の一部で渡航制限が継続されるなど、治安情勢が不安な状態が続いており、引き続き警戒する必要があります。
●これらの情勢を踏まえ、チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯(カグラチャリ県、ランガマティ県、バンドルボン県)を除くバングラデシュ全土について危険レベル2から1に引き下げます。引き続き報道等で最新の関連情報を入手するとともに、不測の事態に巻き込まれないよう十分ご注意ください。

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