【危険度】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●2023年8月30日早朝、大統領選挙の暫定結果が国営テレビ放送等を通じて公表され、アリ・ボンゴ大統領の再選が発表された直後、ガボンの軍・治安部隊の一部が同選挙結果を無効とし、国境封鎖と全ての政府機関の機能を一時停止して「国家機関移行再建委員会(Comite pour la transition et la restauration des institutions、CTRI)」を設置する旨を発表しました。
●その後、軍等は、アリ・ボンゴ大統領を自宅軟禁下に置き、9月4日、オリギ・ンゲマ大統領親衛隊長が暫定大統領として就任宣誓を行いました。
●今回の軍等の蜂起以降、国内で暴動や略奪等の危険行為は確認されておらず、国境の封鎖も解除されましたが、一方で夜間外出禁止令が発令されています。9月7日には新たに首相(文民)が任命され、文民中心の内閣が発足し、市民社会や前政権関係者等を含む暫定国民議会も組織されるなど、民主化に向けた動きを進めています。現在の国内情勢については、夜間外出禁止令を除き、特に昼間帯は比較的安定していますが、暫定政権が発足して間がないため、今後ガボンの治安情勢がどのように変遷するか、見通しは不透明です。
【危険情報】ガボン
海外安全情報